お金はこれからどのように変化していくのか?

―<緊急特集>お金×バックキャスティング―

グローリー株式会社
経営企画
丹羽重勝氏

令和の発表と同時期に政府・日銀は2024年度前半に千円、5千円、1万円の各紙幣(日本銀行券)を一新すると発表。

キャッシュレスが拡大するなかで、現金はどうなっていくのか?お金の概念はどう変わっていくのか?
国内外で通貨処理機器シェアNO1のグローリー(株)の経営企画 丹羽氏にお金の未来を訊く。

キャッシュレスではなく、レスキャッシュの時代。完全にすべてデジタルに置き換わることはない。

単刀直入にお聞きします。お金はなくなっていくと考えられていますか?

丹羽 そういった質問をよく頂くのですが、お金は減っていくだろうと想定しています。 しかし、ここ20年程度ではお金が完全になくなってしまう社会にはならないだろうと考えています。キャッシュレスはメディアで頻繁に取り上げられ、 変化の兆しとしてとらえられていますが、我々はどちらかというとキャッシュがなくなるキャッシュレスではなくて、レスキャッシュ。お金の流通量が少なくなっていく、 現金を取り扱うシーンや頻度が変わっていくのではないかととらえています。

減っていったキャッシュ分は、何に置き換わっていくとお考えですか?

丹羽 時間軸によって、決済のシーンによってだいぶ変わってくると思うのですが、 しばらくは今のメディアで取り上げられているような様々なオンライン決済だったり、QRコードやクレジットカードなども含め、別の支払い方法になっていくと思います。 20年先と仮説を立てるのであれば、例えばクレジットカードだったらプラスチックカード、スマホ決済だったらスマートフォンというもの自体がなくなっていくかもしれない、 という想定はしています。

20年先にはどういった支払い方法になっていると考えていますか?

丹羽 基本的には支払いの仕方が変わるだけで経済的価値というものは当然なくならない。 人の目で分かる状態のものは何かしらあると思いますね。単純な話、1万円札も紙切れなのでネット検索すると原価30円くらいだと出てきます。 それを1万円の価値があるという共通認識があるから、お互いに経済的なやりとりができる。それが紙幣以外のほかのものに置き換わるときに、 もっと原価の安い便利なものに変わっていくのは自然の流れだと思います。

 ただすべてのお金のやりとりがすべてデジタルに変わるかというと…。例えば電波の届かない地域や電子デバイスを活用できない子どもや老人、 災害発生時の対応は残るので。完全に世の中からお金がなくなってしまうことは物理的に難しいのではないか、と考えています。

お金の未来。経済的価値を担保するプラットフォーマーの不在。

お金の今後を考えたときに、レスキャッシュ以外のパターンを予測していますか?

丹羽 そこまで予測できたらいいんですけど。今、お話したようなことが起こりえる可能性が高いかどうか、 もしくは早いかどうかだと思っています。想定や想像はできるけれど、起きないかもしれないし、ものすごく時間がかかるかもしれない。 あえて他のパターンを考えるとすると、プラットホームが何になるのかと思うんです。現金の場合は各国の中央銀行の信用で通貨の価値が決まっていて、 国際取引上は為替でその価値が決まるのですが、それがデジタルに置き換わったときに極端な話、シームレスな仮想通貨みたいな話になると思う。

 ただ、国境を超えた経済的価値を担保するプラットホームの責任を、誰が負うのか。誰も中央銀行のレベルまで保証できないですよね。 何かあったときに一挙にデジタルな価値が0になるかもしれない、それが今の社会の仕組みでは担保しきれない。だから、仮想通貨は一時期すごく盛り上がりましたけど、 それ以降は継続的に定着していかなくて、プラットホームが安定的に機能せず浸透しなかったんじゃないかなと…。

なぜプラットホームが安定しない…、あんなにも多くのプレイヤーが一気に入ったのにプラットホームをつくれなかったのか。そこには大きな問題や壁があるものですか?

丹羽 現金は政府が発行しています。政府を信用できなかったらお金の価値は不安定になります。 法定通貨は政府の枠の範囲で保障されているということになり、仮想通貨の場合は立ち上げた人を信用せざるを得ない。その人がどういう人でどんな運営していて、 何かあったらどう保証してくれるかがわからないのも乱高下が激しい理由の一つだと思います。

 例えば今、メガバンクなどで導入されようとしている〇〇コインとかいろいろありますけど、ああいうものは銀行を信用してお金をデジタルに変えているだけなので、 「媒体として変わるのか」それとも、「そもそもの経済的価値の保証を変えるのか」ではだいぶ違うと思う。

偽札の割合が世界と比べて低い日本。現金が取り扱われる位置づけが世界のほかの国よりかなり特異。

今、グローリーさんは世界各国でビジネスをされていると思うんですけど、お金の未来に関して、 日本特有の変化をしていくのでしょうか?それとも世界の動きと同じような変化を遂げるのでしょうか?

丹羽 今とあんまり変わらないと思っています。ビジネスとしては直販で20数か国、 代理店を活用して100か国以上展開しています。基本的にユーロ圏や香港をのぞいては一国で一通貨の大体同じ形が多いです。 日本特有というのはあんまりないかなと思いますね。

政府や国への信頼度でいうと、日本国民が持っている信頼度ってすごく強いと思われますか?

丹羽 日本はATMとかスーパーなどで弊社の貨幣識別機も含めて、あらゆるところに機械が入っているので、 人対人以外のところではほとんど偽札を検知できると思います。一方で、キャッシュレス化が一挙に進んだと言われる中国の場合は機械化がそこまで進んでいなかったため偽札を見つけ出すことが難しく、 たまたま自分のところに回ってきたお金が偽札かもしれないという不安が常にあったということなんだと思います。

 日本は偽札の発生頻度もとても低いですし、どこにいっても現金が簡単に手に入る。どこでもお金がチェックされている安心感があるので、先ほどの質問の答えとするのであれば、お札自体がどうかではなくて、 社会のなかで現金が取り扱われる位置づけが世界のほかの国より日本はかなり特異なのかもしれません。日本人が認識していないだけで、海外は中国以外でもドルでもユーロでも偽札は頻繁に見つかっていたり…。 もしかしたら偽札と気付かずに受け取ったお金をそのまま使っているかもしれない、という状態があると思いますが、日本ではほぼ聞かないですし、銀行やスーパーでお金を機械に通すのでそういった意味で大きく違うかなと思います。

御社のような偽札を見分ける機械を作っている会社が他国にもあると思うのですが、なぜ偽札が見分けられないのでしょうか?

丹羽 そうですね。お札って私の感覚では「生もの」って考えているんですけど、いろんな人の手を介したあとのお札と新札では、同じ紙幣でも機械で読み取るとすごく大きなバラつきがあるんです。 もし仮に、疑わしいものも含めて偽札をすごく厳密に取り除こうと思ったら、普通に流通している汚れたお札なども偽札の可能性がゼロではないと判断する厳しい機械の設定になってしまうかもしれません。

 そんな市場環境に合わせることが出来るのが当社の技術だと思います、要は各国のそもそものお札のつくりとか、市場での流通経路などに大きく影響を受けやすいんです。

 例えば、お財布にお金を入れるのは日本人では比率は高いですが、海外ではポケットにお札もコインもそのまま突っ込んだりする人が多いです。そういった意味でも海外のお札の品質が日本に比べて低いと思います。

スマホの普及でアフリカでは国の経済的成長と個人の支払い手段の足並みがズレてきている。

まだまだ発展途上国だったり、貧困国と呼ばれるエリアは紙幣からキャッシュレスに変わるまでには時間がかかるとお考えですか?

丹羽 そこに関しては、昔はそういうふうに私もとらえていたんです。 要は日本でお金を取り巻く環境が変わっていったように、機械で数える、選別する、束ねることができるようになるという風に変化していく、と。

 社会的インフラの成長と同じスピード。例えばATMが普及すれば弊社の機械も必然的に増えていく。でもATMが身近にない国の場合、 極端な話アフリカのサバンナで現金どうしますか?という話になると、聞いた話では土に埋めて貯金しています、という人もいるらしいです。

 本来、経済的成長のステップと個人の支払いの手段というのは、同じようなステップをたどっていくと思っていたんですが、 最近アフリカのケニアでは銀行口座も持っていないのに、いきなりスマホで個人送金できたりします。つまり、 社会の経済的な成長と決済シーンでの支払い方法が同じような手順を踏んでではなく一足飛びに起きる現象が実際に起きています。

それは想定していなかった?

丹羽 想定していなかったですね。紙幣や硬貨の使われ方というのは私の価値観でいうと日本が進んでいて、 次に欧米、アジア、アフリカという順にお札の流通のされ方のレベルが何段階かあると思っていて。個人のやりとりだけですむ段階から、銀行からスーパーまでまわってくる段階、 そこにATMがあるかないかでも段階的に社会におけるお金の流れは変わってきます。

 国ごとに中央銀行でお札を発行して、その国の中で流通する紙幣はレベル分けのどこかにあてはまってくる。今のレベルが商品のどのスキームにあてはまるのかな、 と考えてビジネスに活用できています。しかし、先ほどのケニアの例でいうと想定外というか、今までの経験上のレベルをすっとばして変化しているようなところなので。 我々も学ばないといけないし、お金の流れの仕組みを逆輸入するようなことがいつ起こるかもしれません。

通貨処理機シェアナンバー1企業のこれから。偽札かどうかを判断できる技術的ノウハウを他分野に活かす。

御社は現金が減る未来において、今後どのような事業展開を考えていますか?

丹羽 個人的には将来的なキーワードは「経済的価値」と「個人の信用」だと思っています。 紙としてのお札とか、金属でできたコインとか、プラスチックのクレジットカードとか、スマホではなくて。例えば私という人間が保持している経済価値というものが、 デジタル的に銀行などで管理されていて、支払いの場では支払い媒体を使わなくてもいい社会になるんじゃないかと思っています。

 例えば生体認証的なもの。手に何も持っていなくても支払いができる。そんな社会に近づいていくんだろうなと思います。それは現時点での多様な支払い手段が当たり前になってきたからこその不便さというか。 例えば現金持っているから犯罪にあうリスクとか、紛失するリスクがあるのもありますし。

 あとは最近「お金にいろんなウィルスとか菌がついて汚いよね」という人もいるので。そういうのって経済が豊かになって当たり前になる前は、あまりそんなこと気にしてなかったと思うんです。 そういう考え方が変わってきたことも含めて、新たな便利を目指していくと手ぶら決済になっていくんだと思う。

生体認証の事業はすでに進められているのですよね?未来から考えたうえで。

丹羽 今の段階では未来から考えたと言うこともできるんですけど、生体認証をはじめたキッカケは、どちらかというとフォーキャスト的な考え方。 お札って昔は人の目で見て手でさわって、これは間違いないという判断をしていたと思うんです。弊社は人が紙幣を目で見て手で触って判断する行為を機械に置き換えてきました。 人の目や手の代わりになって人より早く人より正確に識別できる機械を提供させていただく。本物のお札というマスターデータと手元にあるお札のデータを照合する技術を持っていたので、 お金のマスターデータというのが人の顔に置き換わったりしたときに、目の前のカメラに写っている人と事前に登録された人が一緒なのかどうかも判断できるのではないか、と。

 コンピュータ的な判断でいうと、100%一致していないと一致といえない。でもさっきもお話をしましたが、新札と流通しているボロボロのお札はまったく別のものなのに「どちらも正しいですよ」と判断するのが非常に難しい。 ここに弊社のノウハウがあると思うんです。そのアルゴリズムをお札以外に応用したらいいんじゃないか、というところから顔認証が出てきているので。もう少し未来を考えたときにはコアな技術として様々な分野に活用できていくんじゃないかなと思います。

今、バックキャスティングを導入する理由。時代や環境の変化が激しいとフォーキャストではすぐに鎮静化する。

御社の中で未来のお金がどうなるのかを定期的に皆で考えるような機会があるのですか?また、それを専門に考える部隊があったりするのでしょうか?

丹羽 未来を語るような正式な場は今まではないですね。当社の過去実績で60年以上赤字が出たことがなく右肩上がりに予測できていたので、 フォーキャストの精度を上げていくとか、フォーキャストの範囲を広げていくことでビジネスを回すことが十分できていた。

 昨年、創業100周年をむかえました。100周年に向けた前回の長期ビジョンというのを2011年につくったんですけど、そのときは海外をのばすという戦略で良かった。 昨年の100周年をむかえるにあたっては今回のテーマに近いキャッシュレスなどを視野に入れた次の10年、2028年度を目指したビジョンを作成しました。そのときにはじめてバックキャストの考え方を導入しました。

 バックキャストって今までやったことのない人たちでやると、過去や現在の議論に戻ってきちゃう。やってみたら「未来のことってこんなにも語れないのか」いう反省もありました。 長期ビジョンをつくるときにプロジェクトチームを立ち上げて6ヵ月間くらい10年後のありたい姿を議論して、バックキャストの考え方が身に付けることをしました。

 やりはじめると、いろんなところでバックキャストを考えようという人たちが増えてきて。それをもっと広く社内で伝播していくような活動をしたいと思って、昨年度GLORY Youth ChallengeというのをHackCampさんにお手伝いいただいて実施しました。
(※詳細は事例レポートよりhttps://hackcamp.jp/consensus/glory/
これだけ時代・環境の変化が激しいとフォーキャストで予測しきれない部分がたくさん出てくるので、仮説を立ててバックキャストをしないと他社との差別化が図れなかったり。 フォーキャストを立てて計画してみても、すぐに陳腐化してしまったり…、バックキャストをしても、よりどころが分からなくなってしまう、みたいな感覚を皆で共感することが出来ました。

 なので、私はバックキャストを100周年を機に社内の様々な分野でやりはじめています。

バックキャストをする時に大切なのは未来に意識を飛ばすために、軸足(自分達のコアコンピタンス)を固めること。

前回インタビューをさせていただいた方が創造工学というアイデアの出し方の専門家の先生でした。先生曰く、未来予測をするのに過去のことを知っておくのはすごく重要だと。 大体5年先を考えるんだったら10年前に戻ってみる。今は約半分くらいのスピードで変化しているから。グローリーさんみたいに100年分の過去があるということは50年分の未来はある程度、 ここからの変化感を想定できる。それはすごい強みだなと個人的には思っています。

丹羽 そうですね。その通りだと思います。バックキャストをするときによりどころがないと空振りする感じじゃないかと不安になります。 バックキャストで発想をとばすときに軸足がちゃんと定まっていれば、いくらムーンショットを遠くにとばしてもいいよ、ということになると思う。 それがないと何のためにどこに向かいたいのかがはっきりしないと思うんですね。

 バックキャストをするときに議論の根底にくるのは、そもそも自分たちのコアコンピテンスは何だっけというところに戻ってきて、自分たちを見つめなおす作業になる。 それがないと人それぞれ価値観が違ったり、ムーンショットのとばし方が違うので、議論してもかみあわない、ということを経験しましたね。

軸足を固めて、バックキャストをしてどんなアイディアがでてきましたか?

丹羽 弊社としては支払いの場を便利にする製品を今まで提供してきたんですが、これからはもう少し範囲を広げたい。

 経済圏のなかでお金をもっと便利に流通させる仕組みとか。もっと資金を圧縮しても今の取引が損なわれないような環境を提供することが、我々の使命なんじゃないかなと思っているので。 バックキャストで我々の存在価値を考えたときには、1つのソリューションの種の大きさがもっと大きくてもいいんじゃないかな、という考え方をし始めていますね。

バックキャストで組織がポジティブになり、考え方の視野も変わってくる。

フォーキャストとバックキャストの違いは何だと思いますか?

丹羽 個人的に思っているのは今のご時世、フォーキャストは批判的でネガティブな形にとらえられがち。 例えばガソリン車がなくなって電気自動車に変わりますってなったら、エンジンメーカーは将来どうするんですか?って話になりますよね。

 バックキャストはさらにその向こう側なのでワクワクする話ができるし、ポジティブな話ができる。発想としても重要なんですが、チームワークというか雰囲気も変わってきます。そこをもっと活用した組織設計みたいなものをしてもいいのかなと。

 ただテクニカルな手法だけではなくて、考え方をポジティブに変える方法。そしてありたい姿ってそもそも何だったんだというところが、もっと個人的なところも含めてポジティブシンキングに変えて「それは無理だろう」というのも「やってみないと分からないよね」みたいなことが比較的受け入れやすいやり方なんじゃないかな、と思います。

 フォーキャストはどうしても確からしさを求めてしまう。考えるための条件が、考える範囲を狭めてしまっているところがあるんじゃないかなと思う。バックキャストの場合、フォーキャストより条件がゆるいというか、細かな条件をあまりつけないほうがバックキャストには向いていると思うし。それがありたい姿として描きやすいんじゃないかなと。

 フォーキャストだと現状を踏まえた安心感はあるけれど、将来ありたい姿より現在を起点に考えてしまうので、「大きな変化はとらえたくない」「受け入れたくない」になりがちだと思う。弊社も今までのことは横に置いておいて、別の頭で考えたらどうなるんだろうと。それをやり続けていくことで、考え方の視野も変わってくるんじゃないかなという気がしています。

お金のあるべき姿(理想)は色々な支払い手段を同じように使えること。

お金がどんどん変化しているけれど、「お金の未来のあるべき姿」をお持ちであれば聞かせてください。

丹羽 いろんな決済手段が当たり前のように、同じようにできる社会的インフラを提供するべきなんじゃないかなと思って。今って現金か、キャッシュレスかみたいな二者択一みたいな話になりがちで。キャッシュレスの種類が急に増えてきたのでそちらにスポットライトが当たっていると思うんですけど。

 どちらでも、どんな形でも同じように決済できて、同じように管理できることが本来必要なんじゃないかなと。デジタルデバイドにより発生する経済的弱者の救済をどうするのかは20年単位では難しいんじゃないかな。なので、いろんな支払いシーンや手段を簡単に課題解決できるようなお手伝いが弊社はもっとできるんじゃないかなというふうに考えています。

メディアが出す情報しか知らなかったので、今日は非常に勉強になりました!

丹羽 世間で騒がれているキャッシュレスをピンポイントでとらえるのと、もう少し長いスパンでとらえるので受け入れ方が違うんじゃないかという気がします。メディアで取り上げられていないところも含めてバックキャストだと思うので。表面的に見えているところだけで判断するべきじゃないなと。

 ただ社内でもそういう議論が十分にやりつくしていないところもあるので、キャッシュレス社会の到来を不安に思っている社員もいる。そこは弊社としても会社の方針、長期ビジョンも含めてどのような方向性を示していくかをもっと考えていかなければならないと思っています。環境変化はピンチですが、ピンチをチャンスに変えるキッカケのポイントがバックキャストでやれば、今までと違うものの見え方に変わるんじゃないかなと。いや、変えていかないといけないんじゃないかと思っています。